成形機業界でトップクラスの住友重機械工業製成形機をメインに取り揃え、最少３０ｔから最大６６０ｔの精密成形を可能にしました。各々の成形機に取出しロボ・金型温調機・温風乾燥機／除湿乾燥機を設置することにより精密で安定した射出成形加工を確立させ、不安定な樹脂や形状については金型温調をキャビ・コアに設けて成形条件を安定させております。成形機に監視用カメラを設置することにより問題発生時には成形機を停止し、大切な金型を破損させることが無く24時間無人全自動成形を確立しております。
特徴
豊富な成形設備
30t～660tの計14台の成形機を取り揃えております。660t以上のサイズは提携工場にて対応可能です。
硬質塩ビ(PVC)成形・スーパーエンプラ成形
塩ビもスーパーエンプラもどちらも機能性に優れた樹脂ですが、成形に携わっている工場は多くありません。
その理由は、どちらの成形も難易度が高いところにあります。
サンエツ工業では、これらの素材も独自の手法で難なく成形対応しております。
- 塩ビ(PVC)
- 塩ビは、「粘土が高く流動性が悪い」「熱安定性が悪く加工温度が高すぎると熱分解を起こす」といった特徴があり、成形時には成形条件の設定に非常に細かい調整を要します。さらに、成形時に発生するガスにより専用の成形機が必要になったり、ガスにより金型が錆びやすい為金型の清掃やメンテナンスを頻繁に行う必要があったりと非常に手間のかかる素材です。
- スーパーエンプラ
スーパーエンプラとはエンプラの中でも特に優れた性能を備え、耐熱150℃以上で長時間使用できるプラスチック樹脂の総称です。
スーパーエンプラは通常の樹脂に比べ、射出成形の難易度が高いと言われています。
さらにPEEKやPPS、LCP、PBTなどのスーパーエンプラは材料費も高く、高精度な成形品を要求されることが多い為、金型にも高い機能や精度が求められます。≪主なスーパーエンプラの種類≫
PPS、PEEK、PBT、LCP、PEI、PAI、PSU、PPSU
金型製作
国内と海外に提携工場を持ち、金型の設計～製造まで対応可能です。
製品のニーズに合わせて最適な金型構造を選択し、安定した成形が可能な金型製作を目指しています。
金型の取り扱いについて
お客様の大切な資産である金型は工場内の空調管理された環境で保管させて頂いております。
東日本大震災の際も１つの金型も落下・破損させることがなかった落下防止金型ラックにて保管し、作業中の金型においても地面に直置きしない管理をしております。結露等による金型腐食防止の為に、24時間空調管理を行っております。
金型使用後は超音波洗浄機にて１つ１つの金型パーツを洗浄管理しております。
材料管理
24時間温度管理された成形材料専用保管室を設け、使用途中材料については異物混入や温度管理の為、袋を縫合させ密封し保管環境管理を行っております。
全ての材料を適正温度・時間にて乾燥させ、必要に応じ除湿工程を有した乾燥機に入れて射出シリンダ内で起こる樹脂熱分解における不具合の発生を防いでおります。
成形材料以外のインサート等部品も温度湿度管理して保管しております。
外観検査
茨城工場生産射出成形品は全て出荷前にバリ・キズ・異物・ショートショット等を拡大鏡使用にて外観検査を行い、安全で安心な製品をお客様へお届けしております。
